新米勉強ノート

いろいろ吸収して大きくなるぞ

抗がん剤治療

いよいよ抗がん剤治療がスタートした。

始めるまでにいろいろ迷いがあって、家族でひたすら情報集め、考えて、議論した。

 

告知

4月12日、がん告知を受けた後、まず本人への告知について議論が始まった。

ステージのこと、余命のこと、本人に伝えるべきか否か。

家族みんな知識・経験何もないので、議論は堂々巡りで考えれば考えるほど分からなくなってしまった。

最初は「伝えるべき」で一致していた。なぜなら残り数ヶ月ならやりたいことして悔いない最期を過ごしてもらうべきだと考えたから。

けど最終的には「伝えないべき」で固まった。理由は、余命なんて数字に何も意味ないから。他の人が大体何年生きたかなんて知らない。父が何年生きるかが大事。これから状態良くなれば余命なんて変わるし。だから言う必要ない。

 

治療法模索

4月13日、胆のうがんについて調べまくった。

先生からは抗がん剤治療しかないと言われたけど、抗がん剤って副作用がすごく辛いイメージがあり抵抗あった。それに抗がん剤治療しても8.4か月にしかならないなら、別の治療法を選択すべきじゃないかと考え、標準治療以外の治療法、民間療法、セカンドオピニオン、未承認薬や開発途上の治療まであらゆる手段を検討した。

けどこれも、考えれば考えるほど何を信じたら良いか分からなくなってくる。病院は正しい情報をつかむことが大事だと言うけど、「病院にとってがんはドル箱」とか書いてあるのを見ると、病院を信じて良いのかも分からなくなる。

月曜から抗がん剤治療開始と言われてるけど、一旦待って、先生ともう一度話したいという結論に至り、日曜日に看護師さんに伝えておいた。

月曜朝先生から電話がかかってきて、今逃すともう治療始められなくなりますと言われ、その場で治療開始してくださいとお願いした。

先生との面談がなくなったので、病院内のがん相談支援センターに家族だけで行ってみた。告知受けてから週末悩んだことを全部看護師さんに話してみたら、その看護師さんすごい人で、我々の迷い葛藤ほぼなくなってしまった。

4月15日、抗がん剤投与開始。見た目は普通の点滴のようだけど、表面に冷たい字で「ジェムザール」と表記がある。おぉ・・ついに始まった。

 

食事療法

父が食べたいと言っていたアスパラガスの肉巻きと、父の好きなブリ大根を作って持っていったらいっぱい食べてくれた。

お腹は空くけど病院のご飯まずくて食べられないって。そんなんもったいない。せっかく食べられるなら、おいしくて栄養あるもの食べて力付けてもらいたい。

そう思って食事療法の本を何冊か読んでみたら、これは治せるなと確信できた。確信持ってる自分でいられることは、絶対父の励みになる。ウワァこれはいけるわ、嬉しくなって本屋でニヤニヤしてた。