新米勉強ノート

いろいろ吸収して大きくなるぞ

退院

一か月半の治療を終え無事退院した。

 

 

退院

5月14日、一か月半の治療を終え無事退院した。

久しぶりにきちんとした格好に着替え、ナースステーションにお花を渡し、配車していたアルファードに乗って11時半ごろ病院を出て、13時前に自宅に到着した。長時間の移動にかなりバテた様子だったが、何とか無事帰ってこられてよかった。

少し休んだ後、14時ごろ遅めの昼食を取った。この日は父と母の30回目の結婚記念日でもあり、お料理とお花をプレゼントした。お料理といってもすごく質素なものだけど、たわいない話をしながら家族4人で食卓を囲むこと、心から幸せだと感じた。

 

食事

退院日の昼は玄米少しと味噌汁と塩鮭半分食べられて、病院食よりたくさん食べられるね、これからうちのごはんで体力戻して元気になるねって話してたけど、翌日からはやはり病院と同じ量しか食べられなくなった。先生や看護師さん、ケアマネさん、周りの人たちが「栄養より今は食べたいときに食べられるものを少しずつ」って言うようになった。

食事療法で絶対よくなるって本当に思ってたから、一生懸命がんに効く食材、体にいい調味料ってこだわっていたけど、もうそういう段階ではないらしい。希望を捨てるとか諦めたとかそういうことはしたくないけど、でも現実を見ないといけない。

 

心の準備

看護師さんからこんな冊子を渡された。

http://gankanwa.umin.jp/pdf/mitori02.pdf

直接的には言われなかったから何を指しているかよく分からないまま読んでいたけど、どうやら最期1週間前から数時間前までの患者さんの状態変化と対応を説明しているらしい。

調べたら、一般的に「看取りのパンフレット」といわれているものらしく、医療従事者の説明負担軽減と家族の現状理解や心の準備の目的で配布されるものだとわかった。

配布時期として最も多いのが1週間~1か月前とのことだったので、残り1週間、というのも覚悟しておかないといけないと思った。今は割と意識もはっきりしていて会話できるから、これから次第に話せなくなってくると思うと、怖い。話したいことは後回しにせず今話しておくようにしよう。

 

緩和ケア病棟

緩和ケア病棟のエントリー(患者登録)をしてきた。緩和ケア病棟はいわゆるホスピスと同じ意味で、治療目的ではなくがんによる苦痛を緩和するための病棟のこと。今後在宅療養ではコントロールできないくらいの痛みが出たときに一度入って痛みを取ってもらえるようにと往診医の勧めで、姉と一緒に登録だけ済ませに行った。

緩和ケア病棟は、死がすごく近くにある場所だった。医療機器の雑多な音の代わりにオルゴールのBGMが流れていて、個室には家族が泊まり込みで付き添えるようソファーベッドがあったり、家族用の仮眠室があったりと、まさに看取りのための病棟という感じだった。

帰宅してこんなに喜んでいる父をまた入院させることはしたくないし、あんな重苦しいところ一時的でも行ってほしくないなと思った。姉も同じ気持ちだった。往診医には「最期まで在宅」の覚悟であることを伝えた。